こんにちは!
小さな水族館で飼育員をしている管理人のめだかです!
本日も水族館について楽しく学んでいきましょう!
今日のテーマはこちら!
【飼育員の必須知識】魚類の病気(基礎編)
今日は魚類の病気の大まかな種類・特性をかんたんに紹介します!
水族館で働く以上、魚類の病気は避けては通れません
今回でどのような考え方をもてばいいのか?基礎をしっかり固めてみてください!
よろしく~!
魚病の種類
魚病は大きく分けて4つです!
【魚病の原因】
- 細菌:尾ぐされ病、穴あき病、ビブリオ病など
- 真菌:水カビ、デルモシスチジウム症、内臓真菌病など
- ウイルス:ヘルペスウイルス病、イリドウイルス病など
- 寄生虫:白点病、住血吸虫症、べこ病など
魚病と呼ばれるものは上記4つが派生したものを呼びます
なんだ、あんまり多くないんだね
病気自体もあんまり大したことないのかな?
あm
推定被害額…ひゃ、103億円!?
人類の科学技術が進歩しても魚病を完璧に抑えるどころか、被害が拡大する…なんてこともあるのが現状だよ!
さらに、細菌病一つとっても原因は数えきれないくらいあるから治療を考えるとすごく大変なんだよ!!
細菌、真菌、ウイルス、寄生虫それぞれの治療方法…考えようとすれば星の数ほどあるんだね…
あっ!しかも淡水と海水でも違うんじゃない!?
その通り!
海水魚と淡水魚を飼育するなら、海水・淡水の魚病細菌も考える必要があるよ!
魚の種類によっても病気になるのかは変わるよ!
魚ごとでも変わるんだね~大変だ~
そ、そうそう(全部言われた…)
すべての魚病を理解する!なんてことは不可能です
なので水族館では以下のような範囲で魚病の知識を培います!
- 基礎的な魚病
- 飼育中の魚種の魚病
- 研究中の魚種の魚病
- 上記の魚種の仲間の魚病
「自分たちのできるところから」だね~
魚類が病気になるまで
次に病気はどのように起こるのか理解しましょう!
考え方はいたってシンプルです!
病気の原因は生息環境でのストレス
人間が寒い場所にいれば風を引きやすいように、魚も環境が原因で病気になります
基本的には人間と一緒だよ~
【魚が感じるストレスいろいろ】
- 水温
- 水質(酸素、塩分、PH、硬度など)
- 栄養過多・失調
- 閉所・過密
- 光量
- 衝撃・振動
- 外敵(人、捕食者、寄生虫など)
- 傷
など
以上のようなことが病気の原因になります
魚自体の免疫機能が下がることで病気が発生します
魚類の病気の特性
最後に魚類の病気の特性を解説します
ん?どういうこと?
簡単に言えば人間との病気の対処の違いだと思ってくれればいいよ!
(1)手術が難しい
(2)病気が蔓延しやすい
(3)魚は病気を教えてくれない
(1)手術が難しい
人間であれば医者が体を切開して原因を取り除けば助かる病気もありますが、魚類ではなかなか難しいです
私たちが小さくて水の中にいるからだね!
体が小さいとそれだけ精密な治療が必要になってきます
また人間が陸上にいる以上、魚には人間側の世界に来てもらう必要があります
魚側にとっては大きなストレスになります
人間のように手術で治療するということはほとんどありません
(2)病気が蔓延しやすい
じゃあ、魚が病気になったら放置するの?
真っ先に行うのは、明らかな症状が出ている魚を隔離します!
そして症状のある魚に対して治療を行います
水中の病原は蔓延しやすいからだね!
特に水槽の中は限られた空間だから自然より病気が広がりやすいよ!
その通り!
被害を広げないためにも病魚を見つけたら速やかに隔離して、多くの魚の命を守ることが重要なんだ!
治療に関しては今度詳しく解説したいと思います!
(3)魚は病気を教えてくれない
魚病において一番重要な点です
当たり前のことですが、人間と魚は会話をすることができません
えっ
えっ
えっ
えっ
…人間同士なら調子が悪い時は言葉で伝えて医者から指示をもらえますが、魚はそれができません
人間側が病気の兆候に気づかなければならないのです
つまり日頃の観察が大事ってことだね!
その通り!
言葉は発さずとも、病気のサインは必ず行動に表れます
普段となんかちがう…そういった小さなサインを見逃さないようにすることが病気を抑える一番の薬です
小さなサイン見逃さないでね~
まとめ
今日は魚の病気について解説しました!
【魚病の種類】
- 細菌
- 真菌
- ウイルス
- 寄生虫
【魚病の原因】
- 環境のストレス
【魚病の特徴】
- 手術が難しい
- 病気が蔓延しやすい
- 魚は病気を教えてくれない
水族館に勤める以上はどうしても病気と向き合う瞬間はありますし、そのための知識を持つことは重要です
ただ、最高の方法はそもそも病気を発生させない、予防であることを覚えておきましょう!
そのための環境づくり、飼育魚種の知識、エサの管理などがあなたの飼育員としての経験になります
めだかもまだまだ未熟ですが、一緒に頑張っていきましょう!
長くなりましたが本日はここまでです。
ここまで読んだあなたはきっと飼育員に一歩近づいたはずです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
またのご来館おまちしております!