こんにちは!地方の現役水族館飼育員で館長になることが目標のめだかです!
館長目指して今日もガンガンアウトプットしていくので、水族館について学んでいきましょう!
今回のテーマは「水族館の水は汚れやすい」です。
この記事を読めば水生生物を飼育する上では最も重要といってもいい水質の基礎的な知識が身につきます。
この記事は連続掲載になりますので続きも見ていただけるとより、理解が深まるようになっています!
それでは早速いってみましょう!
魚たちにとって水は人の空気
水生生物は読んだ字の通り、水に生きる生き物です。(当たり前ですね、すみません)
水性生物は魚類をはじめとした、水中で生きる生物の総称です。
水族館の水が生活できるくらい清潔に保たれているからこそ、水槽の中で状態良く飼育できるのです。
この前提を踏まえたうえで、水族館の水槽の水の特徴を解説していきます!
実は水族館の水(飼育水)は汚れやすい
実は水族館の水槽の水は自然界にある水と比べて汚れやすいです。
と思われた方もいると思います。
どうして汚れやすいか?
それには大きく分けて3つ理由があります。
1.自然から隔離(別にされた)されている閉じた空間
2.自然界と比べ過密飼育
3.自然界と食べるもの(エサ)が違う
それぞれ見ていきましょう。
1.自然界から隔離されている閉じた空間
まず一つ目が自然界から隔離されているからです。
自然の中では水は川から海へ、海から空へ、空から川へと地球上で絶えず循環しています。
その過程で、汚れた水でも、再び生物がすめるような水に浄化されます。詳しく説明すると長くなるので、次回以降に詳しく紹介します。
一方で水族館の水槽は、ほとんどはアクリルガラスに区切られた、ある意味閉ざされた空間にあります。
そのため自然という天然の浄化装置を使うことができず、水槽内の水は汚れやすくなっています。
2.自然界と比べ過密飼育
2つ目が、自然界と比べて過密飼育であるためです。
自然界では広大な海の中で水生生物が移動したり、生活しやすい場所に留まったりしています。
これを水族館では限られたスペースで、来館者に見やすくかつ、見栄え良く見せる必要があります。
そのため、生き物が密集してしまい、糞尿などで水が汚れやすくなります。
家で金魚などを飼ったことがある方ならわかると思いますが、大きな水槽より小さな水槽のほうが管理が大変なのは、このことが理由の一つです。
3.自然界と食べるもの(エサ)が違う
3つ目が自然界で食べるものとは違うといううことです。
自然界では小さなプランクトンを小魚が食べ、小魚を大型魚が食べるといったように「食物連鎖」がなりたっています。
そのため自然界では基本的に生きた生物を取り込んでいることが多いです。
(例外として大きな生物の死体や腐敗した糞など(デトリタス)を食べるスカベンジャーというう生物もいます。)
一方で水族館では、生物に与えるエサ(餌料)は冷凍された魚やオキアミ、人工餌料が多いです。
これらは生きた生物と違い、油などが水に溶け出すため水を汚しやすい傾向にあります。
まとめ
では最後に基本を復習して終わりましょう。
〇水生生物にとっての水(飼育水)は健康の上で重要
〇水族館の水槽内の水は汚れやすい
理由として、
1.自然から隔離(別にされた)されている閉じた空間であること
2.自然界と比べ過密飼育であること
3.自然界と食べるもの(エサ)が違うこと
が挙げられます。
飼育水は飼育するうえでとても重要なのでまとめてしまうと、下書きの時点で一つがとても長くなってしまったので、細かく分けていこうと思います。
(前回の餌料の話も長かったかなーと分割を考え中です笑)
次回も水族館について解説していきたいと思うのでまだまだ学びたいと思った方はぜひまた遊びに来てください!
それではまたのご来館をお待ちしております!
ありがとうございました!
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