こんにちは!地方の水族館飼育員してます、管理人のめだかです!
今日も楽しく水族館について解説していきます!
今日のテーマはこちら!
水族館飼育員の仕事の失敗談
今回は飼育員の仕事中に起きた仕事の失敗談を紹介します。
失敗例を知り、飼育員の仕事のイメージを持つ
今回の記事を読めば、水族館飼育員が失敗した例やどんな仕事で失敗しているのか具体的なイメージを持つことができます。
よく分からない状態よりも、具体的な例を知っていればインターンなどでの失敗の予防、失敗時の精神的な負担が少なくなります。
めだかの屍を越えてゆけ…
仕事中の失敗例
では、具体的な失敗例を見てきましょう。
【仕事中の失敗例】
誤案内 | 特に交通機関、外部イベントの案内は注意 |
---|---|
誤解説 | 困ったらちゃんと先輩に聞く |
来館者とのトラブル | 客観的な視点を持てれば理想 |
外部組織とのトラブル | 上司と相手方への報告・連絡・相談・確認が大事 |
飼育のミス | これからどうするかを考えられるかが大事 |
誤案内
誤案内は初歩的でありながら油断すると起こしてしまう…風邪みたいなミスです
どんなミスがあるの~?
水族館の中というより外の案内が多いかな?
例えば、電車やバスなど交通機関の時間かな
祝日で特別ダイヤなのに通常ダイヤの時間を教えてしまったり…
伝える前にしっかり裏どりが大事だね
来館者が急いでる風だとつい焦っちゃうけど、しっかり確認したほうが良いね
普段から予測を立てて準備できるのがベストだね
管理人の経験だと以下の情報は時々聞かれるので、ある程度頭に入れておくとグッドです!
【よくある質問】
- 交通機関の時間
- 近くの高速道路情報
- 他の観光地と所要時間
- オススメの飲食店
- 周辺のイベント
- 地域や水族館の簡単な歴史
誤解説
これはプロとしてやっちゃいけないことですが…まれにあります…
えぇ…
頼むぜぇ…
どんな誤解説やったの~?
タコとイカの見分け方を逆に教えてしまいました!
タコダヨー(タコじゃない)
ファッ!?
何言ってんだこいつ
違うんだ…(違くない)
あの時は色々てんぱってて話している途中に気づきました…
オ・チ・ツ・ク・ダ・イ・ジ
特に飼育員になりたての頃は知らないことの方が多いので、分からないことは素直に上司を呼ぶことと、普段から質問をしてメモしておくことが予防策です。
大型の水族館になると担当の部門(海獣類、クラゲ、海水、淡水など)が異なることが多いので、各部門の飼育員と仲が良いと理想です。
【よくある質問】
- 飼育している生き物の生息地(どこから来たのか)
- 生き物の寿命・最大全長
- オスメスの見分け方
- 生き物の近種
- ○○(生き物の名前)を現在展示しているか?
難しい質問であっても、一度誤ったことは記憶に残るし、メモにも残すので二度と間違えないようにしてます
来館者とのトラブル
先ほど紹介した2つの失敗がこじれた場合、トラブル(クレームなど)に繋がります
接客業の宿命だね~
自分の不手際であると自覚があるなら誠心誠意対応しましょう
ただし、トラブルの原因が自分とは限らないのがこの失敗の難しい所です
例えばこんな感じです。
トラブル(クレーム)の種 | 具体例 | 自己制御 |
自分の失敗によるもの | 間違えた案内をしたなど | 〇 |
他職員の失敗によるもの | 同上 | ✖ |
水族館自体によるもの | 駐車場満車、すごい行列など | △ |
偶発的なこと | トイレの故障など | ✖ |
来館者の気性 | イライラしながら来館など | ✖ |
注目してほしいのは、自分の失敗以外のトラブルの種はなかなか制御できないという点です。
ワンチャンあるのは、失敗から水族館に仕組みの改善を提案するくらいです。
自分の失敗が他のスタッフのトラブルの種になることもあります。
いくらやっても対策しようがないじゃん!
自分が悪くなくても怒られるのなんてやだ!
接客業の辛さともいえますね
時には理不尽だと思うことを言ってくるお客さんもいます
ぶっちゃけ、めだかも何度もそういう経験しました⚓
やってられんね~
来館者に度を越した横柄な態度など取られると、こちらも人間なので感情が乱れてしまうこともあります。
ただ、こちらが相手に便乗して感情的な態度・発言をすれば更なるトラブルが舞い込むと思いませんか?
めだかはこれをトラブル二次災害と呼んでます
トラブルになった時点で両者損失確定です。
ならば、これ以上損失を広げない損切を率先するのがプロの仕事です。
あなたには経験から編み出したトラブル二次災害の被災確率を下げるテクニックを紹介したいと思います。
感情的になった自分を客観視できるようにする
- 人の数だけ正解があると理解する
- クレームは自分に向いたものではないと思う
- 普段から根回しを意識する
大事なことはまずは一旦落ち着くこと。
ムカッときたら、
あっ、自分いまムカッとしているな
客観的な目線を持てれば冷静さを保てます。
冷静になったら、相手の立場に立って考えてみましょう。
相手の立場で考えるポイントとして相手には相手の正義があると考えることです。
仮に水族館側がフラッシュ撮影を生き物への危険の可能性のある「悪の行い」(良い悪いかのの意見は館ごとに分かれますが)と思っていても、来館者はキレイな思い出を残す「正義の行い」だと思っているといった感じです。
そこから相手の言い分に共感する姿勢を見せたり、申し訳なさを醸し出しましょう。
だめ…!い、怒りでそんなこと考えられない…っ!
という方は、来館者のクレームは会社に向けられたものであって自分に向けられたものではないと思いましょう。
悪く言えば他人事として対応しましょう。
他人事だと思えれば辛さは少なくなります
あからさまな態度は火に油ですが(笑)
そして最後に普段から根回ししておくとよいでしょう(言い方よ)。
愛想よくお客さんに接するということです。
相手が自分に良い印象をもってくれればクレームの発生率は大幅に下げられます。
楽しくコミュニケーションがとれたり、展示のヒントが見つかるなどいいことづくめです!
外部組織とのトラブル
こちらは他社とのトラブルを指します。
水族館やエサ屋、生き物の卸売業者、取材対応などが挙げられます。
対応者になることは会社の代表ということになるので、責任感が強いです。
なれないうちは細かく上司や前の担当者に報告・連絡・相談・確認を取りましょう。
とはいえ、最初は何がなんだかわからないもの
上司や相手としっかりコミュニケーションをとって懸命にやってみることが大事です!
その練習として、大学などで外部とメールでやり取りすることは最適です
飼育のミス
最後に飼育のミスについてお話しします。
飼育のミスとはどんなものかざっくり紹介すると以下のようなものです。
【飼育ミスの例】
- 水槽のフタを開けっ放しにして魚が飛び出す
- ヒーターがショートして水温が下がり魚が弱る
- エアー漏れによる酸欠
- 水槽に異物混入(誤飲、水質悪化など)
魚類以上に海獣類はもっとシビアになるのかなとは思います(めだかはイルカなどの飼育担当になったことはないので一概には言えませんが)。
失敗した瞬間はこれからをどうするのかをしっかり考えること、起きた失敗は二度と起きないような仕組みを考えるのが大切です。
飼育のミスに関係なく水族館で働く以上、命と向き合う必要があります
いかに事前に失敗を防ぐか?失敗をどう生かすか?めだかも考え続けていきます
まとめ
今日は水族館飼育員の失敗談について解説しました。
【仕事中の失敗例】
誤案内 | 特に交通機関、外部イベントの案内は注意 |
---|---|
誤解説 | 困ったらちゃんと先輩に聞く |
来館者とのトラブル | 客観的な視点を持てれば理想 |
外部組織とのトラブル | 上司と相手方への報告・連絡・相談・確認が大事 |
飼育のミス | これからどうするかを考えられるかが大事 |
失敗を恐れすぎない
大前提として、人は失敗をする生き物です。
失敗してもこれからをどうするのかをしっかり考えることが大切です。
- なぜてミスがおこってしまったのか?
- ミスの原因になったことはどんなことか?
- 同じミスが起きないようにするにはどうすればよいか?
二度と起こさないように具体的にどのような行動を共有するのか、仕組みづくりが大切です。
失敗から多くを学ぶことは事実です。
端から見れば成功しか知らないような人も裏では多くの失敗を積み重ねているということはざらにあります
成功への近道は失敗を積み重ねること!
もし、あなたがなにか行動をしようとするときに失敗を恐れて躊躇していることがあったなら、できることからすぐに挑戦してみましょう!
失敗したとしても、その経験は必ず未来のあなたを助けてくれます!
本日はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
またのご来館をお待ちしております!