こんにちは!
当ブログの記事に興味を持っていただきありがとうございます。
将来の目標は水族館館長とアクアリウムを拡げること!めだかです!
館長目指して今日もガンガンアウトプットしていくので、水族館について学んでいきましょう!
今日のテーマは「水族館で用いられる濾過装置について」解説します!
前回は濾過の原理を解説したので今回は実際に水族館で使われる
代表的な濾過装置を二種類紹介していきたいと思います!
濾過の種類についても解説しているのでまだ読んでいない方は先にこちらを読むことをお勧めします!
https://medakaaquariumblog.com/354
それでは早速行きましょう!
循環濾過
二種類の濾過装置を学ぶ前に循環濾過について解説します。
循環濾過とは水族館が外部から入手した飼育水を施設内で繰り返し使う(循環)させることで水道代などのコストをかけずに水族を飼育するための仕組みです。
これを循環方式ともいいます。
ちなみに、一般的な養殖業では水を絶えずかけ流しにする放流方式が採用されています。(生け簀など)
養殖では水族館より魚が多密で飼育され、早く育てるために餌もガンガン与えるので水族館と比較にならないほど水が汚れます。魚が適した水質で飼育できるよう絶えず、安定した水温、水質の水を入れ続けなければなりません。
話がそれましたが水族館では得た水を繰り返し使う方法を用いており、その方法を循環濾過といいます。
次に本題の水族館で用いられる代表的な二種類の循環濾過について見ていきましょう!
1.開放式循環濾過
まず開放式の循環濾過について解説していきます。
開放式循環濾過は貯水槽、高架水槽、展示水槽、濾過槽を一セットした濾過システムです。
循環の流れとして、セットの中で一番低い位置にある貯水槽から、一番高い位置にある高架水槽へポンプで水を送り、高低差を利用して展示水槽、濾過槽を経由して貯水槽に戻ります。
貯水槽→ポンプ→高架槽→展示水槽→濾過槽→貯水槽
水の循環を自然に任せているため、次に解説する閉鎖式と違ってそれぞれ循環する所々で循環している水が空気に触れるため開放式と呼ばれます。
高低差(重力)を利用することから別名、重力式循環濾過とも呼びます。
開放式の特徴として、
+濾過した水が空気(酸素)を含んで循環
+均等に濾過
-閉鎖式と比べ濾過が遅い(生物濾過のバクテリアの分解時間)
-閉鎖式と比べスペースをとる
-高低差が必要(設置場所が固定される)
開放式濾過は古くから導入されていたシステムのため、若干デメリットが多いです。
では開放式より新しく導入された閉鎖式循環濾過は何が違うのでしょうか?
違いを見ていきましょう!
2.閉鎖式循環濾過
次に閉鎖式の循環濾過について解説します。
閉鎖式循環濾過は貯水槽、濾過槽、飼育水槽を一セットとした濾過システムです。
循環の流れとして貯水槽の水をポンプで濾過槽に送り、濾過した水が展示水槽を通り貯水槽に戻ります。
貯水槽→ポンプ→濾過槽→展示水槽→貯水槽
開放式と違いすべてがポンプの圧力で循環されるため、空気に触れる機会がなく閉鎖式と呼ばれます。
ポンプの圧力を利用することから別名、圧力式循環濾過とも呼びます。
閉鎖式の特徴として、
-濾過した水が空気に触れない(水槽内の酸素が不足)
-濾過が偏る場合がある
+開放式と比べ濾過速度が早い(圧力をかけるため)
+開放式と比べスペースをとらない
+高低差が必要ない(設置場所が固定されない)
開放式の後に導入されただけあり、開放式のデメリットを打ち消すような方式になっています。
ただ、
・水中の酸素濃度の十分な対策(ばっ気配管)
・濾過装置の機械メンテナンスと掃除が定期的に必要
になります。
しかしながら、スペースをとらない、濾過のスピードが早い利点が大きいため、現代では全国の水族館で導入されています。
まとめ
今回は水族館で用いられる二種類の濾過装置の解説をしました。
まとめると、
1.開放式(重力式)循環濾過
水族館で水を循環させるために導入された古くからの濾過方法
重力を利用した空気に触れる循環濾過
2.閉鎖式(圧力式)循環濾過
重力式を現代科学でより効率的にした濾過方法
圧力を利用した空気に触れない循環濾過
となります。
限りある水資源を水族館では、生物や物理、化学の力を使って浄化し、循環させることで、美しくも豊かな海を限られたスペースで再現しているのです!
水を見やすく水透明にするのには、濾過とはさらに別の方法も用いているのですが、それは別の機会に掘り下げた解説もをしようと思います!
次回も水族館について解説していきたいと思うのでまだまだ学びたいと思った方はぜひまた遊びに来てください!
それではまたのご来館をお待ちしております!
ありがとうございました!
おまけ
誰得!?管理人のオススメ水槽コーナー
画像引用:アクアマリンふくしまHP (https://www.aquamarine.or.jp/exhibitions/river-of-fukushima/)
ショケンノヒトコト:うわっ!すげーほんとに海水と淡水混ざってんじゃん!!
川(淡水)と海(海水)の中間の汽水域(淡水と海水が混ざるところ)を再現した水槽
(画像の真ん中の水がもじゃもじゃしている部分→結構すごい技術!)