飼育員

水族館の4つの役割②

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こんにちは!

館長になることが目標のめだかです!

館長目指して今日もガンガンアウトプットしていくので、水族館について学んでいきましょう!

今日のテーマは「水族館の4つの役割(後編)」です!

前編でお話しした4つの役割の残り二つを解説していきます!

前編をまだ読んでいない方はこちらからご覧ください!

https://medakaaquariumblog.com/54

それでは早速いきましょう!

現在の水族館のひな形

イギリスのロンドン動物園から始まった水族館は、ブームの波に乗りアメリカで大型水槽という、現代の水族館でも見られるような水槽も発明されてきました。

当時は演出に力を入れた娯楽性の強い水族館ばかりでした。

ここまでが前編でお話しした内容でした。

 

しかし、1964年のアメリカのサンディゴ州にシーワールドという水族館が誕生しました。

このシーワールドは後にオハイオ州やフロリダ州、テキサス州に姉妹館を次々に各地に展開させるほど人気の水族館となりました。

これほどの成功にはもちろん企業の経営が良かったこともあるとは思いますが、

先ほど紹介した、フロリダのマリンランドのように従来の水族館の常識を覆す新しい考え方がありました。

それは、水族館を単なる娯楽施設として捉えず、飼育施設を活用した研究や自然保護、そして教育の役割も担う施設であろうと努めたことでした。

シーワールドは娯楽性を維持しながらもイルカショーの行き過ぎな演出は避け、魚類学の研究所も併設することで、楽しみながらも水槽内の生物に関しての研究や保護を学べるような施設を目指していました。

この姿勢こそが現代の水族館の役割の礎となっているのです。

この姿勢に影響を受けたかのように、1967年にシアトル水族館、1983年にはモントレーベイ水族館など今なお活躍する水族館が建てられました。

これらの水族館はあえてイルカショーなどの派手なエンターテイメントに頼らず、展示水槽の解説や、マイナーな生き物の見せ方の工夫、生き物に触れ合えるタッチプールなど展示の伝え方を研究していくことで、娯楽性よりも水族館の教育性を高めていきました

ショーだけじゃないんだね~

現代の水族館の4つの役割

ここまで話してきた話を踏まえて、現在の水族館には大きく分けて4つの役割があります。

  • 収集・保存

生き物を集めてきて、生きたまま飼育し展示または繁殖を行う

例)展示、種の繁殖(資源保護)など

  • レクリエーション(娯楽)

生き物を通して来館者に楽しんでもらう

例)イルカショー、タッチプールなど

  • 調査・研究

飼育方法の確立や、人類に貢献する新しい発見の調査

例)自然下の生物の人工飼育・繁殖、自然環境保護など

  • 教育普及

調査・研究で得られた情報を来館者に分かりやすく伝える

例)魚の解説ショー、自然保護の普及など

(この4つの役割については今後より詳しく解説していきたいと思います。)

この4つの中で私が重要であると考えるのが、教育普及の役割です。

水族館は来ていただいたお客様に入館料等をいただく、大きな意味では接客業です。

接客業はお客様のことを考えてサービスを成り立たせます。

このように考えたときに4つの役割の中で最も来館者の方に恩恵があるのは教育普及だからです。

そして専門家ではないお客様に伝えるためには、水族館側に深く知識をつけ、分かりやすく、楽しめるような工夫や努力が必要になります。

つまり教育普及を高めることが他の3つの役割も高めることに繋がるのです。

水族館の4つの役割には密接な関係があります。ですので4つ役割をバランスよく保ちつつ、教育普及にはより力を入れるという考えです。

以上から、水族館は収集してきた生き物を分かりやすく展示するため、生き物や飼育について調査・研究を行い、その内容を来館者に楽しく、そして分かりやすく伝えるための施設と言えます。

水族館の教育

水族館の教育には

  • 館のテーマに沿った専門的な生き物の解説
  • 飼育員が生き物について実演を交えて直接説明するイベントプログラム
  • タッチプールのような触って学ぶ体験学習

などがあります。ここまで読んでくれた方の中には、

水族館の教育と学校の教育の違いってなんだろう?

 

と思われる方もいるでしょう。

最後に水族館と学校の教育の違いを説明して終わりたいと思います。

学校の教育

対象者    :6歳~20代までの学校に通っている人

教育の受け方 :受動的(先生から)・強制的

学べる分野  :広く浅く

 

 

水族館の教育

対象     :水族館に訪れるすべての人

教育の受け方 :能動的(自分から)・自由的

学べる分野  :狭く深く

 

つまり水族館での教育というのは、すべての人が自由に自分から生物分野を学ぶことができる教育ということです。

学校教育、水族館教育お互いに一長一短がありますが、共通していることは、学ぶことで人生を豊かにするヒントが得られる点ではないかと思います。

まとめ

水族館は収集・保存レクリエーション調査・研究教育普及4つの役割を担っています。

これらをバランスよく保って運営していくのが良い水族館だと思います。

この記事を読んでくれたあなたも今度水族館へ出かける、またはインターンに行くときは、その水族館が4つの役割のどこに力を入れているのか、注目して見てもらうと、その水族館の特徴が見えてくると思います。

ということで今回は「水族館の4つの役割」についてお話ししました。

次回も水族館について解説していきたいと思うのでまた学びたいと思った方はぜひまた遊びに来てください!

それではまたのご来館をお待ちしております!

ありがとうございました!

ABOUT ME
めだか
地方の水族館飼育員(見習い)です お金のない小さな水族館でも楽しい、学べる、また来たいと言われる場所にすることが飼育員としての目標です ・自身の文章力、伝え方の向上 ・水族館、飼育員について知りたい方 のためにブログを書いてます 自分の作った展示をお客さんが楽しそうに見ているのを物陰から見守るのが生きがいです
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