飼育員

【実は汚れやすい】水族館の水の特性について

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こんにちは!管理人のめだかです!

本日も水族館と飼育員について学んでいきましょう!

 

 

今日は水族館の心臓部ともいえる水(飼育水)について解説します!

 

今日のポイント

水族館の水は汚れやすいと理解する

 

自然と同じような生き物の生態を見ることができる水族館。

その背景にある知識の一部を今回、理解してもらえればうれしいです!

それでは早速行きましょう!

 

水族館の水は汚れやすい

 

めだか
めだか

突然ですが、あなたは家で熱帯魚を飼ったことはありますか?

 

飼育あるあるですが、水槽の定期的な水換えは必須ですよね。

魚の糞やエサの食べ残しなどが原因で水は汚れるためです。

そして水量の少ない、小さい水槽ほど水換えには気を使わなければならず、水質維持が難しいです。

 

めだか
めだか

アクアリウム初心者だったころのめだかはイージーそうな小さい水槽で始めよう~なんて思ってましたが、後から思うと初めからハードモードを選んでいたわけです(笑)

 

実は同じことが水族館でもいえます。

水族館の水は汚れやすいという特性があります。

 

水族館は大きい水槽だからそんなことないでしょ!

 

自然の川や海にある水より水槽の中の水の方がきれいだよ?

 

めだか
めだか

それではどうして汚れやすいのか?

理由を見ていきましょう!

 

イルカちゃん
イルカちゃん

最近記事がネタ切れ気味だから極端なこと言って閲覧数伸ばそうとしてるだけなんじゃないの~?

 

めだか
めだか

違います。

 

水が汚れやすい要因

水族館の水が汚れやすい要因は大きく分けて3つあります。

 

水が汚れやすい要因

1.自然から隔離されている

2.自然界と比べ過密飼育

3.食べている物が違う

 

1.自然から隔離されている

一つ目が自然界から隔離されている点です。

 

どうして自然から隔離されると水が汚れやすいの?

 

めだか
めだか

それは自然が巨大な浄化装置となっているからです!

 

水は自然の中で、川から海へ、海から空へ、空から川へと地球上で絶えず循環しています。

その過程で汚れた水も、土壌や微生物により再び生物が生息できるような水に浄化されます。

 

一方で水族館の水はほとんどをアクリルガラスに区切られた、閉ざされた空間にあります。

そのため自然という天然の浄化装置の恩恵を受けることができず、水槽内に留まっている水は汚れやすくなるということです。

 

めだか
めだか

自然の浄化装置が使えないからこそ、水族館で役立てられているものがあるのですが…

それは何かぜひ考えてみてください!

最後に答え合わせしましょう!

 

2.自然界と比べ過密飼育

次に自然界と比べ過密飼育という点です。

自然には多種多様な魚が存在します。

  • 回遊魚:広い分布を移動する魚(カツオ、マグロ、サンマなど)
  • 沿岸魚:沿岸部に生息する魚(フグ、タイ、カサゴなど)
  • 底生魚:底に生息する魚(アンコウ、ヒラメ、タラなど)

画像出典:小雑貨魚屋

 

これだけ種類があると、自然界でも生息する場所はバラバラです。

釣りをしてもなかなか釣れない…なんてことありますよね(笑)

もし、ある水槽と同じ量の海中の空間をそのまま水族館に持ってこれたとしても、水槽の中にいる生き物は少数でしょう。

 

しかし、水族館では水槽の中に様々な生物が多数飼育されています。

理由としては下記のようなことが挙げられると思います。

  • 生態系を再現するため
  • 見応えのある展示にするため
  • スペースが限られるため

 

以上から自然界より飼育密度が高いという特性があります。

飼育密度が高いということは、生き物の代謝物などが多くなり、水が汚れやすくなるというわけです。

 

めだか
めだか

鱗や、尿、糞、死体など様々な要因で水は汚れます

他に大きな要因となるのが次に紹介するエサです

 

3.食べる物が違う

最後に食べる物が違うという点です。

自然界ではプランクトンを小魚が食べ、小魚を大型魚、大型魚をサメやイルカ…のように「食物連鎖」が成り立っています。

画像出典:キッズ日本海学 ©日本海学推進機構

 

自然界で食べているものを水族館で完全に再現するのはとても大変です。

手間とコストがかかるためです。

なので、水族館側が扱いやすいようにカスタマイズされたエサを活用して生き物の飼育に勤めています。

水族館では、冷凍された魚やオキアミ、人工餌料をメインに利用します。

 

 

この時に使用されるエサが水を汚す一因になります。

これらは生きた生物と違い、油などが水に溶けだすため、水を汚しやすい傾向にあります。

エサについてはこちらを参考にしてみてください↓

 

【流れを解説】水族館の生き物にエサを与えるまで水族館が飼育している生き物にエサを与えるまでにどのようなことをするのか? 具体的な例を交えながら、流れを解説していきます!...

 

水族館の生き物に与えるエサについて②水族館で使われるエサについて 今回は冷凍餌料について解説していきます...

 

水族館の生き物に与えるエサについて③水族館で使われるエサについて 今回は人工餌料について解説していきます...

 

めだか
めだか

以上の理由から水族館の水は自然より汚れやすいといえます!

 

まとめ

今回は水族館の水(飼育水)の特性として水族館の水は汚れやすいという点と、その理由を3つ紹介しました!

 

水が汚れやすい要因

1.自然から隔離されている

2.自然界と比べ過密飼育

3.食べている物が違う

 

水族館の水を維持する濾過装置(ろかそうち)

 

めだか
めだか

水族館の水が海や川よりきれいに見えるのはなぜか?とありましたね

理由をお答えすると濾過装置があるからです!

 

濾過装置、またの名を濾過槽は水族館を影で支えるなくてはならない部分です。

水が汚れる原因あるいは生体に有害となる物質・成分を、生物・化学・物理の力で抑えることが濾過の本質です。

 

めだか
めだか

皆さんが普段眺める立派な水槽の裏には、それと同等かそれ以上の濾過槽が隠れていると覚えておきましょう!

 

濾過について解説すると長くなるので、詳しく知りたい方は下の記事を参考にしてください↓

 

水の濾過の原理 こんにちは! 当ブログの記事に興味を持っていただきありがとうございます。 将来の目標は水族館館長とア...

 

水族館の濾過装置について こんにちは! 当ブログの記事に興味を持っていただきありがとうございます。 将来の目標は水族館館長とア...

 

濾過の記事は改めて見返すと最初のころに書いたものなので、若干見やすさに難はありますが…

今後リライトして見やすくしていきますのでご期待ください!

 

めだか
めだか

この記事を読んだことでより水族館に詳しくなりましたね!

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本日はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

またのご来館をお待ちしております!

 

 

ABOUT ME
めだか
地方の水族館飼育員(見習い)です お金のない小さな水族館でも楽しい、学べる、また来たいと言われる場所にすることが飼育員としての目標です ・自身の文章力、伝え方の向上 ・水族館、飼育員について知りたい方 のためにブログを書いてます 自分の作った展示をお客さんが楽しそうに見ているのを物陰から見守るのが生きがいです
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