こんにちは!
当ブログの記事に興味を持っていただきありがとうございます。
将来の目標は水族館館長とアクアリウムを拡げること!めだかです!
館長目指して今日もガンガンアウトプットしていくので、水族館について学んでいきましょう!
今回のテーマは「水族館の水はどこから入手しているのか」です。
この記事を読めば水生生物を飼育する上では最も重要な飼育水の基礎的な知識が身につきます。
前回の記事と関連した記事なのでこちらも見ていただけるとより、理解が深まります!
https://medakaaquariumblog.com/177
https://medakaaquariumblog.com/212
https://medakaaquariumblog.com/219
前回に続き、一緒に学んでいきましょう!
水族館の飼育水はどこから入手しているのか
前回までで飼育水の入手方法は大きく分けて
前編では
1.海や河川から直接入手する【くみ上げ】
2.海や川から間接的に入手する【輸送】
3.人工的に海水を作る【人工海水】
についてお話ししました。
そして、これまでの方法には弱点もあることをお話ししました。
くみ上げは海沿いや川沿いでなければ導入できず、
輸送と人工海水はコストがかかる弱点がありました。
水族館ではただでさえ、電気代や餌代、人件費などがかかるためかかるコストは最小限にするのが鉄則です。
そのため、一度入手した水を繰り返し使うために次の方法が用いられます。
4.循環濾過
最後の方法がこの循環濾過です。
循環濾過を一言で説明すると、「浄化して再利用」です。
これまでの1~3の方法だけだと、水族館の水は常にかけ流しの状態となってしまいます。
コストもかかるし、とても現実的ではありませんね。
この方法があるからこそ、ほとんどの水族館は常に飼育に適した状態の飼育水を維持できているのです。
メリット
・1,2,3の方法で入手した水を、再利用できる
・コスト削減(特に2,3の方法に対して)
・水族館施設内で完結している
特に私が重要だと思うメリットが施設内で完結できる方法である点です。
あちこちにあった各方法のイメージ図を見返してみると、唯一循環濾過のみが水族館内で完結していることが分かります。
これは外部の偶発的な事故を減らせるということです。
例えば、1,2の方法だと悪天候時には水質が不安定になることが挙げられますし、
2,3では、海水や人工海水の素などの輸送が滞ってしまうと飼育水を搬入できません。
その点、循環濾過では必要電力さえあれば、天候や輸送に左右されることなく安定した飼育水を入手することができます。
さらに問題の電力も、水族館には非常電源が備え付けられている場合が多いので、非常時であっても一定期間であれば、維持することができます。
デメリット
・濾過装置の不具合リスク
・水族館内のスペースの圧迫
濾過装置は使い続けると不具合が起きるリスクがあります。
それは、濾過装置内の汚れを取る役割の濾材が汚れで詰まってしまい、十分に水を濾過できなくなる場合です。
この場合は、濾材を取替えたり、濾過槽を掃除することで解決できます。
つまり、定期的なメンテナンスが必要といううことです。
メンテナンスは特に大型の濾過装置になると私たちの手に負えないので、プロの業者さんに任せることが多いです。
また、水族館施設内で完結していることをメリットに上げましたが、これがスペースを圧迫するデメリットにもなります。
水族館の目玉ともいえる大型水槽や、イルカプールがある水族館には、来館者が見る水槽スペースの倍以上が濾過装置に割かれているところもあるほどです。
このように定期的なメンテナンスやスペースが圧迫される問題もあるものの、飼育に適した水を入手するうえで、循環濾過は現代の水族館にはなくてはならないものとなっています。
まとめ
最後に今日学んだことを復習していきましょう!
水族館には飼育水を入手する方法が4つあり、
1.海や河川から直接入手する【くみ上げ】
2.海や川から間接的に入手する【輸送】
3.人工的に海水を作る【人工海水】
4.入手した水を再利用する【循環濾過】
があります。
水族館では、各々の条件に適した方法でこれらの方法を使い分けて、生物の飼育展示を行っています。
特に循環濾過は水族館が飼育するうえで欠かせないものだとお分かりいただけたと思います!
次回は循環濾過の方法の原理である、濾過についてガッツリ解説していこうと思うので、よろしくお願いします!
https://medakaaquariumblog.com/354
次回も水族館について解説していきたいと思うのでまだまだ学びたいと思った方はぜひまた遊びに来てください!
それではまたのご来館をお待ちしております!
ありがとうございました!