こんにちは!
当ブログの記事に興味を持っていただきありがとうございます。
将来の目標は水族館館長とアクアリウムを拡げること!管理人のめだかです!
今回のテーマは「水族館の4つの役割【前編】」です。
この記事を読めば今日から水族館とはどのような施設か本質的な部分が説明できるようになります。
では早速行ってみましょう!
そもそも水族館とは?
では、まず結論からお話しします。
水族館以下の4つの役割を担っています。
1.資料の収集・保存
2.調査・研究
3.教育普及
4.レクリエーション
水族館に勤める父がいるにもかかわらず、恥ずかしながら上京したての頃は収集のしゅの字も知りませんでした。(笑)
この役割を知るきっかけは、上京したての頃、アルバイト先のパートのおばあちゃんに水族館について聞かれたことに始まります。
そのおばあちゃんは近くに水族館はあったけど、なかなか足が伸びず今まで行かなかったと話していました。
当時の私は浅はかにも得意になって、少し考えた後こう答えました。
水族館てどんな場所なの?
お客さんに水に生息する生き物を見せて、お金をもらう施設です!ドヤッ
いかがでしょうか?
後日、どや顔で大学の教授にこの話を伝えると、
といわれたことを覚えています。(因みに父には鼻で笑われました)
この時の管理人の心境
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画像:福本伸行『賭博破戒録カイジ』より引用
この経験(悔しさ)から私は水族館とは何かということを考えてみることにしました。
水族館の始まりは動物園の中
水族館の役割を紐解いていくうえで少しだけ水族館の歴史についてお話しさせてください。
世界初とされる水族館は1853年のイギリスの、ロンドン動物園内に作られました。
当時は台の上に魚やカニやイソギンチャクが生きたままの状態で入った水槽を並べて展示していたものでした。
開館当時はこの水族館は「Fish House」とよばれていました。
また、同年にフィリップ・ゴッス(P. H. Gosse)という人物が自作の水槽セットに
イソギンチャクなどを自宅で飼育しながらガラス越しに観察し、
生きたままの美しい状態を絵画として写生していました。
それらの絵画をまとめて出版された原色動物図鑑”The Aquarium (1854)”が話題になりました。
この図鑑の人気も相まって、
・魚などを生きたまま飼育し鑑賞すること
・魚など飼育した複数の水槽を台上に並べて大勢の人に見せる場所または建物のこと
を総称して「Aquarium」と呼び始めたとされています。(水族館現代英訳もaquarium)
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今では当たり前の家庭用のアクアリウムが
当時は目新しいものだったかもしれませんね
そしてこのロンドン動物園にある小さな水族館ができてから、
20年の間にヨーロッパでは水族館建設が相次ぎ水族館ブーム訪れました。
世はまさに、大水族館時代!!ドンッ!
アメリカに渡り生まれ変わった展示方法
ヨーロッパの水族館ブームはやがて海を越えてアメリカにも伝わりました。
1876年にニューヨークの淡水水族館の建設を皮切りに、
アメリカ各地で水族館の建設が盛んに行われました。
その年、1938年に作られたフロリダのマリンランドはこれまでの常識を覆す水族館でした。
この水族館はこの時代までの水族館の常識である、多数の水槽を台の上に並べ種類ごとに配置して展示するものにとどまらず、
大きな円筒型の水槽(直径25m、深さ5m)にガラスをはめ込んだ現代の大型水槽の原型となる水槽を設置しました。
(このような水族館を後にマリンランド型と呼びます)
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このような従来の展示方法が
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このように革新的に!
マリンランドの好評を受けて、続々と大型水槽を取り入れた水族館が建設されました。
この中で、水槽内で魚への餌付けショーやイルカなどの海生哺乳類の曲芸ショーなど飼育員も参加するよう、
演出に力を入れた娯楽性の強い水族館がみられるようになりました。
このような大型水族館の出現と大掛かりなショーによって
アメリカの水族館は広がりを見せある水族館が誕生します。
と、ここまでで長くなってしまったので続きは後編で解説します。
まとめ
最後に今日の内容を振り返りましょう。
水族館の始まりは1853年のロンドン動物園の中「Fish house」
フィリップ・ゴッスの原色図鑑が流行したこともあり、「Aquarium」といわれるようになった。
その後水族館がアメリカにも渡り、大型水槽が発明される
当時は娯楽性の強い演出が多い水族館がトレンドだった
となります。
冒頭でお話しした、収集・保存とレクリエーションはこの頃にあった考え方といえます。
後編では調査・研究と教育普及の残り二つの役割が出てくるので是非学びに来てください!
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