水族館

指定管理水族館の特徴

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

 

こんにちは!

当ブログの記事に興味を持っていただきありがとうございます。

管理人のめだかです!

今日のテーマは「指定管理水族館の特徴」について解説していきます。

この記事を読めば、指定管理で運営されている水族館の特徴を知ることができます。

将来水族館に就職を考えている人は参考にしてみてください。

それでは早速いきましょう!

指定管理水族館とは?

 

そもそも指定管理水族館ってなに?

という方に解説したいと思います。

このブログでいう「指定管理水族館」とは、県や市などの地方自治体が設置した水族館を指定管理者制度を用いて株式会社などの私法人に委託して、運営を行う水族館のことを指します。

簡単に言うと、県や市が建てた水族館の運営を民間会社に任せている水族館を指定管理水族館と呼びます。

 

 

だいたいわかったけど指定管理者制度って?

指定管理者制度とはこれまで公立の施設を市などの自治体が運営していたところに代わって専門の民間会社などの経験・知識を生かし、施設を活性化させることを目的に取り決められた制度です。

利点として、経営の効率化や自治体の負担の減少なども挙げられます。

業務委託との違いなど、詳しい解説は今後していきたいと思います!

 

公立水族館と私立水族館の特徴はこちらで解説しているのであわせてみてみてください!

https://medakaaquariumblog.com/1510

https://medakaaquariumblog.com/1503

指定管理水族館の特徴

では本題の指定管理水族館の特徴についてみていきましょう。

指定管理水族館を一言で表すならば、

「公立水族館と私立水族館の長所を併せ持った水族館」です。

いわば公立と私立のフュージョン水族館です

 

今回は県や市が設置した水族館を、民間会社が運営することで両者にどのような特徴があるのかを見ていましょう!

1.安定した運営を行うことができる

指定管理者となると、設置元の地方自治体から指定管理費という予算を渡され、これを資金として運営するのが一般的です。

このようにすることで民間会社が運営資金を捻出することに力を注がない分、より良い水族館を目指して運営することに集中することができるようになります。

ただし極論、裏を返せば何もしなくてもお金が入ってくるということになるので、向上心を忘れ日々の業務が流れ作業にならないように注意が必要です。

2.指定管理者の専門知識を運営に活用できる

次に水族館の運営に適切な知識を持つ指定管理者が入ることで、施設の効率的な運営やサービス向上、より専門的、特色のある水族館にすることができます。

民間の会社などのノウハウがある管理者が運営を行うことでより来館者を呼び込むことができ、水族館の役割を果たすことができるのです。

地域に根差した施設を建てるための財源を持つ地方自治体と、その施設を適切に運営できる知識を持つ民間会社などの指定管理者が手を組む、指定管理者制度の象徴といえる特徴です。

3.専門知識を持たない職員が勤務する場合がある

先ほどの2.と連動する特徴なのですが、指定管理の水族館はもともと地方自治体しいては市民のものなので、公共施設を一つの管理者が私物化しないようにいくつかのルールがあります。

そのうちの一つが地方自治体から一定数職員を雇用する制度です。

すべての指定管理水族館で取り決められているとは限りませんが、私の勤務する水族館では市からの推薦ということで一定数職員を雇用するといった制約がありました。

市役所の非常勤から水族館勤務になる方などが現在も水族館に勤めています。

 

これはあくまで私個人の意見ですが、このルールは無くしたほうがいいと思います。

ただでさえ水族館飼育員の就職は厳しく、専門知識や能力がある人材にも関わらず時の運に左右されてしまうのが現状です。

その希少な枠を専門知識を持たない人が適切な知識を学ばず働き始めるのは、任せる側と任される側お互いにメリットがないと感じるからです。

特に飼育や教育が好きでもない、ましてや役所の業務と比べ専門性が高く、生き物への責任がかかり、不規則な時間労働と大変なことが多い仕事を熱意をもってできる人は多くありません。

熱意をもって取り組んでいる方も勿論いますが、決められた仕事だけ行う役所勤めのような熱意のない職員もいるのも事実です。

 

私物化される懸念はもちろんですが、他の審査方法がいくらでもあるのでこのルールは撤廃して、まさしく適材適所の運営ができたらな~と考えています(笑)

4.定期的な報告が必要

最後に地方自治体から水族館の運営を任されている管理者は、定期的に報告をしなければなりません。

例えばですが、入館者数、実施したイベントの詳細と結果、施設の水道光熱費などが挙げられます。

ほとんどの場合月ごとにまとめる必要があるので、水族館で起きたことを逐一記録することが大事になってきます。

そしてその報告を見ることで、来年以降の予算や方針が決まっていきます。

 

まとめ

今回は指定管理水族館について解説しました。

指定管理水族館は、公立の水族館が指定管理者制度を利用した水族館です。

この制度を利用することで、管理・運営する民間企業が運営に必要な資金繰りへの心配が軽減し、より来館者に利用しやすい水族館となることができます。

私立と公立のメリットがうまく組み合わさる部分がある一方、私立水族館のように民間企業が自由に運営できるわけではない部分もあるのも特徴です。

特に個人的な意見としては制度上、市の臨時職員などが流れで採用される部分は、より良い水族館にしていくためのにも時代に合わせて改善してほしい、していきたいと考えています。

とはいえ、自治体と民間企業が協力していくことがより良い水族館への最善の道であるので、信頼関係を気づきながら意見交換を重ねていくという、普段の生活でも重要なことを積み重ねていくことが重要です。

 

次回も水族館について解説していきたいと思うのでまだまだ学びたいと思った方はぜひまた遊びに来てください!

それではまたのご来館をお待ちしております!

ありがとうございました!

 

おまけ

誰得1?飼育員のオススメ水槽コーナー

浦部市竹島水族館のさかなのマンション水槽 ”https://www.city.gamagori.lg.jp/site/takesui”

ショケンノヒトコト:発想がすごい!!(魚の履歴書、魚歴書という展示解説も有名)

ABOUT ME
めだか
地方の水族館飼育員(見習い)です お金のない小さな水族館でも楽しい、学べる、また来たいと言われる場所にすることが飼育員としての目標です ・自身の文章力、伝え方の向上 ・水族館、飼育員について知りたい方 のためにブログを書いてます 自分の作った展示をお客さんが楽しそうに見ているのを物陰から見守るのが生きがいです
こちらの記事もおすすめ!
水族館

【水族館再生の虎の巻】「ネバー・ギブアップ!竹島水族館物語」を見て学ぶ小型水族館の再生手法7ステップ

2023年1月21日
めだかの水族館ブログ
こんにちは!水族館で飼育員をしている管理人のめだかです! 今日も水族館について学んでいきましょう! みなさんは正月に放送された竹島水族館の …
error: Content is protected !!