こんにちは!管理人のめだかです
今日も水族館について学んでいきましょう!
学芸員資格を取得するには(その3)
今日は学芸員資格の取得方法をさらに深堀りし、分かりやすく解説していきます
今回は3つ目の方法である学芸員資格認定に合格し取得する方法について解説します
これを読めば自分の現状からどのように学芸員資格を取得できるのか分かるようになります
分かりやすいロードマップを作成したので参考にしてみてください!
前回の記事はこちらから↓
学芸員資格の取得の仕方
では今回の結論から
学芸員資格の取得方法は3通りあります
1.大学で取得
2.学芸員補として勤務し取得
3.学芸員資格認定に合格し取得
前回学芸員について紹介した時にも説明しましたが、取得方法としては1の大学で取得が簡単です
そもそも学芸員とは?という方は下の記事を参考にしてね↓
ただ、今回は大学での取得以外の方法についても順番に詳しく解説しますので、自分と照らし合わせながら確認していきましょう!
<現状別おすすめ度表>
⑴中学校・高等学校在学中 | ◎:おすすめ ○:比較的簡単 △:少し大変 ✖:おすすめしづらい |
---|---|
⑵専門学校・短期大学在学中 | |
⑶4年生大学在学中(1~2年) | |
⑷4年生大学在学中(3~4年) | |
⑸大学院(修士・博士)在学中 | |
⑹中学校卒業 | |
⑺高等学校卒業 | |
⑻専門学校・短期大学卒業 | |
⑼4年生大学卒業 | |
⑽大学院卒業 | |
⑾社会人 |
学芸員資格認定とは?
学芸員資格認定について解説します
前回解説した2つの方法と違い、大学で博物館関係の単位を修得する必要が必須ではありません
文化庁が定める資格認定の要項に合格すれば、合格証書が授与されます
資格認定には2種類あります
【学芸員資格認定】
1)試験審査
2)認定審査
それぞれ詳しく解説しますね
1)試験審査
筆記試験に合格することで資格を取得できる方法です
<現状別おすすめ度表>
⑴中学校・高等学校在学中 | △:大学で取得する方法が簡単 |
---|---|
⑵専門学校・短期大学 在学中 | △:大学で取得する方法が簡単 |
⑶4年生大学在学中(1~2年) | △:大学で取得する方法が簡単 |
⑷4年生大学在学中(3~4年) | ○:基本的に科目等履修生がおすすめ、時間が自由に撮れない場合、考えるのもOK |
⑸大学院(修士・博士)在学中 | ○:上記と同じ、論文など実績次第では後述の審査認定も視野に入ってくることも |
⑹中学校卒業 | ○:大学に通う時間がない場合におすすめ 勉強の仕方が重要 |
⑺高等学校卒業 | ○:上記と同じ |
⑻専門学校・短期大学卒業 | ○:上記と同じ |
⑼4年生大学卒業 | ○:上記と同じ |
⑽大学院卒業 | ○:論文や、勤務の実績次第では後述の審査認定も視野に入る |
⑾社会人 | ◎:自分のペースで試験勉強をできるため、働きながら時間がとりやすい |
学芸員資格を独学で取得するには?という人が取得するための方法になります
【試験の大まかな内容】
大学で習う博物館実習を除く博物館関連の科目+選択科目2科目
○博物館関連の科目
- 生涯学習論
- 博物館概論
- 博物館経営論
- 博物館資料論
- 博物館資料保存論
- 博物館展示論
- 博物館教育論
- 博物館情報・メディア論
○選択科目
- 文化史
- 美術史
- 考古学
- 民俗学
- 自然科学史
- 物理
- 科学
- 生物学
- 地学
文化庁のHPに令和二年度の試験の問題が掲載されているので確認しましょう
受験資格は以下のどれかを満たしていればOKです
- 学位を取得している(4年生大学を卒業)
- 大学に2年以上在籍し、62単位(博物館関連の科目を含む)を修得している
- 教育普通免許を持ち、2年以上教師として勤務
- 4年以上学芸員補として勤務
- 上記と同等だと文部科学大臣が認める
ポイントは必ず大学に入学していなくても受験資格を満たせる点です
心配なら以下の窓口に問い合わせてみましょう
企画調整課博物館振興室
電話番号:03-5253-4111(内線4772)
試験はいつでも受けられるわけではありません
以下のリストを確認して準備しましょう!
- 申し込み期間
- 必要書類の郵送期限
- 受験日時・場所
無事に試験を合格した場合、合格証書が届きます
その後、一年間学芸員補として勤務したのち晴れて試験認定合格者となります
学芸員試験審査の過去の試験結果を見ると、合格者62人/受験者87人と合格率は8割弱と決して難関ではないようです
勉強方法、時間の確保が大事になってきそうです
めだかは大学のころ講師に、「認定試験は難しいぞ~」とビビらされた記憶があり意外なデータでした
なので以前紹介した記事は試験はおすすめしないことを強調していました
ただ、この方法で取得される方はある程度勤務経験や専門知識がある方が多いと見込まれるので過信はしないようにしましょう
2)認定審査
次は認定審査についてです
こちらは試験官と面接を行い合格することで、資格を取得できる方法です
<現状別おすすめ度表>
⑴中学校・高等学校在学中 | ✖:実績がある前提なので他の方法がおすすめ |
---|---|
⑵専門学校・短期大学在学中 | ✖:上記と同じ |
⑶4年生大学在学中(1~2年) | ✖:上記と同じ |
⑷4年生大学在学中(3~4年) | ✖:上記と同じ |
⑸大学院(修士・博士)在学中 | △:基本は上記と同じ |
⑹中学校卒業 | △:博物館施設に勤務し実績次第ではおすすめ |
⑺高等学校卒業 | △:上記と同じ |
⑻専門学校・短期大学卒業 | △:上記と同じ |
⑼4年生大学卒業 | △:上記と同じ |
⑽大学院卒業 | 〇:論文などの執筆や研究の実績によってはおすすめ |
⑾社会人 | 〇:博物館に勤務し実績次第ではおすすめ |
受験資格は以下の条件を満たす必要があります
- 大学で学位を修了(めざす専門分野)し2年以上学芸員補として勤務
- 大学院で修士・博士を修了し、2年以上学芸員補として勤務
- 大学で博物館に関する科目に関して講師として勤務し、2年以上学芸員補として勤務
- 以下のどれかを満たし教育委員会に推薦を受ける
- 学位を修了し4年以上学芸員補として勤務
- 高校卒業後8年以上学芸員補として勤務
- 11年以上学芸員補として勤務
- 文部科学大臣に認められる
合格者47人/受験者63人で合格率は74%くらいだそうです
これまでの実績や経験を基に、面接時に学芸員としての態度、意欲、向上心を審査されます
これまで書いた著書や論文、報告、展示の考案、講演会などが評価の対象となるようです
ある程度の実績が必要になるので、知識ゼロからこの方法で資格を取得するのは難しくなります
先ほどの試験認定とお問合せ先は一緒なので詳しく知りたい方は調べてみましょう!
自分のこれまでの実績などを考慮する必要がある方法です
個人的にはレアケースの方法かなと思います
ということで、前回分までをふくめて学芸員資格の取得方法を網羅してきました
学芸員をめざすみなさんの参考になれば幸いです!
本日はここまでです
またのご来館お待ちしております