こんにちは!水族館飼育員のめだかです!
今日も水族館や飼育員について解説していきます!
小型水族館の飼育員のGW中の仕事内容
今年は最長10日間の大型連休にでしたね!
皆さんは今年のGWどう過ごされました?
友達と旅行、帰省して家族と過ごす、一人でまったり過ごす…どれも素敵な過ごしかたですね。
今回は水族館の繁忙期の1つであるGW期間中の飼育員の仕事内容を紹介したいと思います!
どのくらい忙しいのか?普段と仕事は変わるのか?気になった方はぜひ見ていってください!
水族館の繁忙期ゴールデンウィーク
まずは水族館とGWについておさらいしましょう!
以前こちらで解説したように水族館の繁忙期は大型の連休と密接にリンクしています。
GWは夏休み、お盆期間に次ぐ、水族館に来館者が集まる繁忙期なのです。
管理人の水族館ではGWの連休中(4/29~5/5)だけで年内の入館者数の10~15%にのぼります。
特に5月3、4、5日は4日をピークとしてたくさんの人が水族館に来館します。
GWは水族館の運営にとって貴重な収入源でもあり、大事な期間です
GW中の小型水族館の対応の変化
小型水族館では仕事内容は変化するのか見ていきましょう。
因みに大型水族館か小型水族館に勤めるかで、同じ水族館飼育員でも働き方に違いが出てきます。
今回はめだかが務める小型水族館でのケースを紹介します。
- 仕事内容に劇的な変化はない
- トラブルの変数が多くなる
- 人手が足りない
因みに、水族館にインターンに行く時期はほとんどの場合、繁忙期を避けた時期になります。
- 忙しくて教えている暇がない
- インターン生の負担が大きい
なので、インターンでいきなり繁忙期のハードな業務を体験することはあまりないので安心してください。
インターンについて知りたい方はこちらを参考にしてください↓
仕事内容
結論から言えば、GW期間で仕事内容が劇的に変化することはありません
あるとすれば期間中の企画展対応や当日のトラブル対応ですね
【GW期間中の主な仕事内容】
- 測温
- 調餌・給餌
- ショーの準備・実演
- 企画展・イベント対応
- 水槽清掃・換水
- 生体の治療
- 来館者対応
- 受付
- レジ打ち
- 入館者整備
- 情報発信(SNS、HPなど)
- 取材対応
最近は感染対策なども当たり前に求めらるので、以下のこともこなさなければなりません。
- 館内の定期的な換気・消毒
- 来館者への検温・消毒・マスク着用の声掛け
- 追跡調査用の記名(特に公立・指定管理水族館)
- 入館制限
- 情報発信(現在の混雑状況、ショーの変更など)
トラブル
通常より来館者数が多くなること、最近の感染対策という仕事が重なることで普段隠れているトラブルの種が顕在化してきます
【GW中の小型水族館でのトラブル】
- ショーが超満員
- 館内も大混雑
- 会計が追い付かない
- 券売機トラブル
- 交通整備
- 体験コーナーの生体の健康
- クレーム対応
途中、臨時駐車場も満車になり、スタッフ二人で慌てて駐車場整備や白線を書き足したりなど作業に追われていました(笑)
手売りで追いつかないからと券売機を導入しても、突然止まる…などトラブルは絶えません。
当日に起こるトラブルや当日の素早い対応に対応するためにスピード感が必要になります。
トラブルの根本として、小型水族館は繁忙期に人手不足に陥りやすい点があります。
普段の入館者数を考えると、ドン引きするほど来るので最初のころはびっくりします
昨今の状況もあり、臨時のアルバイトも学校側がNGだったりと人手が足りない状況でした。
ヒトデの手も借りたい
混雑時の問題点
スタッフのパフォーマンスの低下
→来館者満足度が下がる
→クレーム率が上がる
混雑の問題点として来館者数が増えれば、当然スタッフ側の負担も大きくなるので仕事のパフォーマンスは下がり、結果来館者の満足度は低くなるジレンマを抱えています。
人間が一日に判断できるキャパシティーは決まっているので、多くの来館者を対応しているうち、午後すぎくらいから判断力が鈍ってきます。
ふとした注意不足とちょっとした不運が来館者とのトラブルにつながります。
※うれしそうに見えますが、管理人はMではありません。
帰るころにはボロボロです…
※管理人はMではありません。
他に混雑時の問題点として体験型展示があります。
混雑時のタッチプールなどの体験型展示は通常より触る子供が多いため、生体にとってはストレスになります。
開館前と閉館後でタッチプールの水の色が白っぽくなるなど、生体の健康面を考えると事前の対策の必要が出てきます。
GWを通しての管理人の所感
忙しい時ほど水族館の良い点・悪い点が見つかる
限界突破した忙しさは、良くも悪くも水族館の現状を浮き彫りにします。
人数が多いことで顕在化してくることは多いのです。
めだかの勤める水族館では以下の現状を知ることができました。
- 導線が分かりづらい場所があった
- 明らかに滞在時間が短い展示があった
- 企画展・イベントが予想を上回る好評だった
など
忙しい中でも、反省を活かしてちょっとづつでも改善していくことが大切です。
GWで見つけた良い点・悪い点は次回の繁忙期である夏休み・お盆休みに活かすことができます。
「失敗しても改善点を模索して実践し成功に繋げる」地味でシンプルなことを続けることがお金もマンパワーもない小型水族館が良い水族館へなるためのただ一つの道なのです。
GWを完走した感想としては、去年より格段に人が多かったですね~
規制もなかったので、遠方から来た人も多かったです
あと気になった点は売店の販売数と売り上げ単価も例年より多かった点ですね
リベンジ消費なんて言葉もありますが、普段はなかなかでない高価格帯のお土産もたくさん出ていた印象です
インターンに行ったときは、飼育員の方に繁忙期の仕事の忙しさなどを聞いてみるのも面白いと思います!
あなたが水族館で働くということをよりイメージできたならうれしいです!
本日はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
またのご来館をお待ちしております!