こんにちは、管理人のめだかです
今日も水族館について学んでいきましょう!
水族館の入館者数について
今回は水族館の入館者数について詳しく解説していきます
この記事を読めば、水族館はどのような時期に混む(忙しい)のかや水族館の運営の考え方などが分かります
それでは行ってみましょう!
水族館にとっての入館者数とは
みなさんは日本の水族館に年間どのくらい人が来館しているかご存じでしょうか?
「公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)」のデータを参考にすると
年間の来館者数の平均は約3300万人
※2018年時点の過去10年間の平均
しかも、継続して増加傾向にあるようです
日本は世界でも珍しい水族館王国です
国内の水族館数は世界でも5本の指に入るほどです
今年に入っても新しい水族館が開館しています
調べてみると日本全国にあるので調べるだけでも面白いので機会があれば調べてみてください
くわしくはこちら↓
では次に水族館にとって入館者数はどのような意味を持つのか解説します
①水族館の主な収入源
②人気のバロメーター
③運営方針の判断材料
①水族館の主な収入源
水族館や動物園などの施設はあなたが来館した時に支払う入館料が収入の多くの割合を占めています
水族館にもよりますが、収入の約60~70%くらいが入館料で占めています
そのため入館料=水族館の収入≒入館者数という図式が出来上がるわけです
②人気のバロメーター
これは水族館側というよりはお客さん目線での基準になります
せっかく水族館に行くなら楽しいとこに行きたい!
その判断材料の1つになるのが「入館者数」です
「入館者が多い=良い水族館」というイメージを持ちやすいので、水族館を判断するのに有力なバロメーターの1つになります
もちろん、必ずしも「入館者数が少ない=ダメな水族館」ということではありません
水族館の規模や立地など比較しなければならないことがたくさんあるからです
ただ、規模や立地が悪くても入館者数が他の水族館より多い水族館があればワクワクませんか?
③運営方針の判断材料
入館者数は水族館運営の有力な判断材料になります
入館者数が増減すれば、どのような理由で入館者が増減したのかを考えるきっかけになります
あまりにも減少した場合は、打開するための作戦を考える必要も出てきます
また、企画展などで入館者数がどのくらい来たのかを判断する効果測定のような役割も持っています
このように入館者数は水族館にとって重要な意味を持っています
では、水族館の具体的な入館者数の推移について見ていきましょう
水族館業界の入館者数の推移
水族館という業界自体の入館者数の推移を簡単に紹介します
多くの水族館は、オープンまたはリニューアルした最初の年が入館者数のピークを迎えることがほとんどです
そこから年を重ねるごとに右肩下がりに入館者数は減少していきます
生体の飼育や水槽の改修などの設備に必要なお金の負担が多く、集客も右肩下がりという厳しい状況にあるのが現実です
中には、持続が困難になり閉館する水族館も出てきます
水族館の運営についてこちらでも詳しく解説しているので参考にしてください
この事実は水族館飼育員になる上で重要なことです
水族館で労働して生活していく以上、業界の現状を知ることは自分の人生を大きく左右するからです
1年間の入館者数の特徴
次に水族館の年間の入館者数の特徴をご紹介します
各水族館の立地や状況にもよりますが、大体は以下のような特徴が当てはまります
- 土日祝日の入館者の数が多い
- 8月に入館者数が一番多い
- 5月にも入館者が多い
- 10月の終わりごろから落ち着きはじめる
- 11月~2月は入館者数が減り閑散期になる
- 12月と2月は特に入館者数が少ない傾向がある
- 3月から入館者数が増え始める
①大型連休に入館者数が集中している
②冬場は入館者数が全体的に落ち込む
8月には夏休みやお盆休みが重なるだけあって、年内の入館者数の約20%に及ぶ入館者が水族館に来館します
また、5月のゴールデンウィーク期間も8月に次ぐ高い入館者数をほこります
このことから、多くの人が休みを取りやすい大型連休は相対的に水族館の入館者数が増加することになります
あれ?でも冬休み期間中にはあまり集まらないね?
そう思ったあなた、とても鋭いです
冬休み期間中でも夏場に比べ入館者数が少ない傾向が見られます
ただ、1月前半部分は冬休み期間中もあってか入館者が少し増えます
あくまで個人の考えになりますが、冬期に入館者が少ない理由として以下の理由があると思います
〇水族館は夏場(暖かい時期)に行くイメージがある
〇寒い時期に涼しいイメージの場所(水族館)には足が伸びない
〇年末は帰省など家族でゆっくりすごす習慣がある
〇冬休み以外にまとまった休みが取りづらい
水族館はなんとなく暑い時期に行くイメージをデータとして証明する結果になりました
具体例(葛西臨海水族園)
最後に具体例として東京都の葛西臨海水族園のデータを見ていきましょう
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/
参考資料:公益財団法人東京動物園協会資料
http://www.tzps.or.jp/pdf_files/sisetubetu1504_1603.pdf
管理人の水族館と少しの違いはありますが多くの特徴は同じく当てはまっています
(てか入館者数すごい多いな!!少し分けてくださいよ!!)
まとめ
今回のまとめです
入館者数は水族館の収入源に繋がる+運営の重要な指標
入館者数は年々右肩下がり
入館者数は春から夏に多く冬に少なくなる
国内の水族館は年々新しい水族館が開館するなど今も根強い人気をほこる施設となっています
一方で、
- ばく大な初期コスト
- 設備が大きいほど膨らむ維持コスト
- 年々減少傾向の入館者数
- 冬期の集客課題
など、解決が難しい課題が重なっているのも事実です
入館者数が減少=収入源の減少なので、存続に関わる重要な問題です
この問題を緩和もしくは先送りにできる策として挙げられるのが
〇水族館自体の改修またはリニューアル
→よりニーズに答えた展示
〇メディアに取り上げられる独自コンテンツ
→話題になって飽きさせない企画
〇運営方針の抜本的な見直し
→入館料の値上げやコストカット
しかありません
緩和もしくは先送りと表現したのは、リニューアルしたからといって入館者数の減少が根本的に解決できるわけではないからです
この策をしっかり行っている水族館があること、新しい水族館が開館することによって年々水族館の入館者数が増加しているのだとめだかは考えています
水族館の役割をこなしながら、お客さんも満足させて入館者数を増やすことも考えないといけないと考えると水族館で働くのってまじ大変だな~とめだかはしみじみ思います(小並感)
水族館の役割についてはこちら↓
だからといって、
A
お客さん喜ばすの大変だからや~らない、バックヤードにこもって好きな生き物の世話だけしーてよ!
面倒くさいし緊張するから接客は適当にやって給料だけもらえればいいや~
水族館の新しい企画?普段の仕事で忙しいんですけど?
仕事増やさないでくれます?(半ギレ)
いや、私には関係ないので
なんて飼育員が増えたら水族館の未来はきっとありません
「水族館の役割について考えながら仕事をする」
「来館者がまた来たいと思えるような企画を考える」
「両方」やらなくっちゃあならないってのが
「飼育員」のつらいところだな
覚悟はいいか?
オレはできてる
引用:ジョジョの奇妙な冒険 荒木 飛呂彦/集英社
あなたがもし、水族館飼育員になりたいのであればこのことを頭の片隅にでもおいていただけると管理人はとてもうれしいです
今回は以上になります
最後までお付き合いいただきありがとうございました!