こんにちは、めだかです
いつもこんなマイナーブログを見ていただきありがとうございます
今回は少しだけ脱線した小話です
今年はメディアを通してこんなニュースを見ることが多くみかけました
○○水族館が閉館しました
えっ…
今年は感染症拡大という大きな問題もあり多くの業界が打撃を受けています
水族館のニュースばかり目に入るのは職業柄フィルターがあるからでしょうか?苦笑
今回は令和3年に休館、閉館が発表された水族館を紹介しながら、今後の水族館業界について管理人の考えをお話ししたいと思います
今年(令和3年)に閉館が発表された水族館
今年惜しまれつつも運営に幕を下ろした水族館は以下の水族館です
〇志摩マリンランド(2021年3月31日閉館):三重県
〇京急油壷マリンパーク(2021年9月30日閉館):神奈川県
〇よこはまおもしろ水族館(2021年11月23日閉館):神奈川県※11月4日時点
地域の方や観光の主要地として多くの来館者に愛されながらも、水族館を閉館するご決断には、絶え間ない苦悩や苦労があったと存じ上げます。
関係者の皆様にはまずは心身を静養していただき、培った経験によるさらなるご活躍をお祈り申し上げます。
本当にお疲れさまでした。
水族館が閉館する理由
水族館が閉館する理由はシンプルです
運営に必要なお金がないから
水族館や一般の会社は「収入>支出」の関係を維持し、運営します
A.収入の減少
1)入館料(入館者)の減少
2)物販の売上の減少
3)協賛スポンサーの離脱
など
B.支出の増加
1)生体のエサ代
2)水道光熱費
3)人件費
4)施設の修繕費
など
ここで水族館運営の特異性について紹介します
①入館者は開館日・リニューアル日をピークに毎年右肩下がりに減少
②開館日・休館日に関わらず高いコストがかかる
③20年に1度の頻度で施設の大規模な修繕が必要
①の理由は簡単、来館者が水族館に飽きるからです
②については上の支出で説明している通りです
そして③が個人的に水族館の運営を左右する理由だと思います
水族館は定期的に大規模な修繕が必要になります
理由として以下の要因が挙げられます
- 配管や施設の海水による腐食
- 水質を維持する濾過機の老朽化
- 漏電防止のための電気系統の交換
- 時代に合わない展示レイアウトの変更
など
水族館で飼育する生き物の安全はもちろんですが、働くスタッフや来館者に安全に利用してもらうためにも必要なコストになります
ただ、先ほど説明したように水族館は年々収入が減り、コストが膨らみます
飼育員のお給料事情についてはこちらを参考にしてください
その上で水族館の大規模な修繕費は一体どこから引っ張ってくるのでしょう?
そう、このジレンマによってお金が用意できないから閉館を強いられてしまうのです
そして先ほどのジレンマは私立(民間)の水族館ほど受けやすい傾向があります
事実、先ほど紹介した閉館する3館も私立の水族館です
私立水族館についてはこちらを参考にしてください
今後も閉館する水族館はあるか?
管理人の一意見ではありますが、ありえると思っています
理由として感染症で停止している経済活動の揺り返しが今後数年単位で来ると考えるからです
終息後のリベンジ消費などの意見もありますが、水族館では先ほどお話しした「飽きられる」という理由で他業種と比べると効果が薄いのでは?と思っています
さらに、大型の水族館は小型の水族館と比べてコストがかかります
終息前に運営の体力がなくなってしまう懸念もあります
以上の理由から管理人は、
施設の老朽化が進む、大型の私立水族館
が今後閉館する可能性はあるのではと頭をよぎってしまいます
では指定管理水族館や公立水族館は安全なのか?
そんなことはないと管理人は思います
確かに、公立の水族館は決まった運営費が自治体から支払われるので安定していると思うでしょう
ただ、その自治体の運営費は市民の経済活動で支えられているのを忘れてはいけません
先に経済活動をダイレクトで支える民間に影響が出て、そのあと遅れて自治体の財源に影響を及ぼしてくると予想します
今回の感染症によってテレワークなどが導入され、必要のない会議など無駄な部分が縮小したと耳にします
これを機に今まで惰性的に運営されていた市民に必要とされていない施設は、自治体の財政状況によっては運営を見直される可能性は十分あるでしょう
これらが管理人の事実無根の妄想で、ただの痛いたわごとであれば管理人が笑われるだけなのでなんの問題もないですね
水族館側にも変化が求められている時代
ここからは自戒と決意表明として書いていきます
ここにきて水族館にも変化が求められる時代になったのだと管理人は思います
水族館側がもっと来館者に歩み寄るということです
【過去の水族館】
〇文字が長い読まれない記憶に残らない解説板
〇バックヤードにこもり好きな生き物の世話をする自己満足飼育員
〇年に数回更新されるHP、つぶやかないSNS
【現代の水族館】
〇クスリと笑える個性的な解説
〇この水族館でしか見られない!拡散必至の目玉展示
〇魚がしゃべらないなら自分が説明する!コミュニケーション飼育員
〇バズる!写真映え!はてはYouTuber!携帯1つで丸わかりな情報発信
様々な娯楽が発達した現代
飼育員が自分の好きな生き物を飼育するだけでお給料をもらえる時代は終了すると断言します
環境に適応できない生き物が絶滅しているように、変化の激しい現代に適応できない水族館はいずれ淘汰されるでしょう
水族館側が現代に生きる来館者が楽しめる、また来たいと思えるような工夫・施策をする必要があるのです
そして、時代の変化に適応したことで、水族館の入館者数が年々減少する現状を乗り越え、V字回復した水族館があります
- 新江ノ島水族館
- サンシャイン水族館
- 加茂水族館
- 桂浜水族館
- 竹島水族館
など
一度は聞いたことのある水族館ではないでしょうか?
中には一度は閉館の危機にまで直面した水族館もあるから驚きです
いずれの水族館も現代の水族館ならではの変化を取り入れていると思います
これに水族館の大小は関係ありません
変化しようと行動するのか、しないのかだけです