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【よくある質問に一問一答!(就活編その6)】手当たり次第に水族館の採用試験を受けるのはアリ?

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こんにちは!当ブログの管理人で水族館飼育員のめだかです!

今日も水族館について学んでいきましょう!

 

 

めだか
めだか

今回はブログをみて飼育員を目指す学生の皆さんなどから寄せられた質問の中で、

  • 多くいただいた質問
  • これは大切だなと思った質問

の管理人のめだかなりの回答を紹介していきます!

結構飼育員を目指す上で大切なことが詰まった質問・回答になっているので、飼育員を目指す方はぜひ参考にしてみてください!

 

たくさん寄せられた質問たちを今回は、以下の6つにまとめてみました。

  1. 大学選び
  2. 資格について
  3. 飼育員の適正について
  4. 就活について
  5. 仕事について
  6. 番外編(おまけ)

今回はシリーズ第4回ということで、大学選びについてのよくある質問を紹介・解説してきます。

【よくある質問に一問一答!】飼育員を目指すための大学の選び方とは? こんにちは!水族館で飼育員をしている管理人のめだかです! 今日も水族館について学んでいきましょう! ...
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前回に引き続き「よくある質問シリーズ就職編」に一問一答していきたいと思います!

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では早速行きましょう!

 

手当たり次第に採用試験を受けるのはアリですか?

質問者さんは水族館の就活について調べ始めたところ、水族館飼育員の募集があまりないことに気づいたようです。

そして水族館で働くという目的を達成するために募集が出た水族館にはすべてエントリーしてみて、イルカ担当や魚類担当関係なくそこから受かったところで一生懸命働こうと思う、ということでした。

 

めだか
めだか

確かにくじ引きのように試行回数を多くすればそれだけ合格する確率が上がると思えば、筋の通った話に聞こえます

ではめだかはどう考えるのかと理由を解説していきます

 

めだかの回答

考えなしにやみくもに受けるつもりならやらないほうがいい

必ず自分の本命を数館決めて目標を絞っておく

 

正直、気持ちはすご~く分かります。

みなさんも耳にタコができるくらい水族館の募集が少ないのはご存じだと思います。

それでもめだかはやみくもに受けるのだけはおすすめしません。

 

めだか
めだか

よって結論、質問の答えはおすすめしないのでナシです

 

今回の回答はあくまで個人的な意見なので、実際どうするかはみなさんの自由です。

みなさんの大切な人生ですから、自分で決めるのが一番だと思います。

もし、回答だけで納得してくれた方は、これ以上読まなくても大丈夫です。

 

そんなの納得いかないよ!

 

そんな方に向けて、なぜこのような考えにいたったのか説明したいと思います。

みなさんを就職させたくないからこんなことを言っているわけではないので、納得するかはさておき考え方だけでも触れてもらえればと思います。

 

なぜ手当たり次第はなしなのか?

では結論から。

理由は数あれど、この一言に尽きると思います。

準備不足で臨むことが多くなるため

  • 求人の裏の意図を考えられていない
  • 面接官にバレる
  • 自己主張に一貫性が出ない
  • 落ち癖がつく可能性がある
  • 価値観が分からないから働けたとしても続かない

 

準備不足で採用試験当日を迎え、落とされるというのが最大の要因だとめだかは考えます。

 

そんなこと言ったって、募集自体が分かるのはみんな同じなんだから一緒じゃん

 

そう思っている方がいれば答えはNOです。

なぜなら、みなさんが水族館飼育員として働きたいと思う以上にこう考えている人もいるのです。

 

○○水族館で△△をしたい!

 

飼育員のその先の具体的にやりたいことをイメージし、求人に備えている人がいるのです。

そういう人たちと、求人を見てはじめてその水族館の名前をしったような人だったら果たしてどちらを採用したいですか?

 

めだか
めだか

例えるなら、大会に参加することだけが目的の野球部と、

甲子園出場を目標に掲げて練習する野球部の意識の違いような感じです

 

それでも突貫作業でHPやSNSを確認してその水族館の理念や価値観を詰め込むことはできるので、実際はもっと些細な差になるでしょう。

しかし、その些細な差こそが合否を分ける判断材料となります。

求人の裏の意図を考えられない

求人募集の要項には必ずしも載っていない、採用側の意図というのがあります。

  • 中堅社員が辞めてシフトが回らないから即戦力がほしい
  • 魚類展示に力を入れるため魚類の専門知識をもっている人が欲しい
  • 人員が定着しないから地元出身など辞めない人が欲しい

などなど

採用側は募集が来てから一からどんな人が欲しいのかを考えるのではなく、ある程度求める人材の人物像をイメージした状態で、当てはまる人材を探すというのが一般的です。

この意図に沿っていない人はよほどのことが無い限り採用されません。

そういった情報はインターンや、長くアルバイトしていることで初めてわかる草の根運動のようなことを続けることでやっとわかったりします。

やみくもに受けるということは、はなから勝率のないことにも手を出してしまい時間と労力を無駄にしてしまうというリスクをはらんでいます。

限られた時間の中、その時間と労力を別のものに充てていれれば違った結果が待っているかもしれません。

自己主張に一貫性が出ない

自己主張に一貫性が出ない点も挙げられます。

求人は必ずしも自分のやりたいことではない仕事内容ではありません。

水族館飼育員という職種であっても、仕事内容は千差万別なのです。

 

めだか
めだか

プロ野球選手でも投手や外野手などポジションでやることは全く違いますよね?

 

水族館飼育員を目指すということは、ざっくりでもどんなことにあこがれているのかややりたいことはイメージしているはずです。

自分のやりたいこととかけ離れたことをアピールしようとすると必ず、文章や会話に違和感が出てきます。

そういった違和感を人事採用者は見逃しません。

過去に同じようなパターンを何度も経験しているからです。

 

個人的な感覚ですが準備不足に陥った志望者には下のような特徴が大なり小なり出てしまいます。

  • どこの館でも使いまわせるようなフレーズを多用
  • 水族館についてあきらかなリサーチ不足
  • 自分なりの解釈が無い(どこからか拾ってきたような意見)

採用側の気持ちでいえば、仕事も表面だけ取り繕う人なのかな?と不安になるのが人間心というものです。

 

めだか
めだか

ただ、実際問題で面接官が100%その人のことを見破ってしまうなんてことはないです

残念ながら水族館業界にも本当に就職試験突破してきたの?と思う方がいらっしゃいます

採用試験だけねこかぶってた人、現場にはいって満足する人、突然色欲を爆発させる人、自分勝手すぎて職場の空気を壊す人などなど…

たかが数時間~数日間会っただけの人間のすべてを理解しようとするのが土台無理な話です

それほど人の採用というのは雇う側も難しく大変なことなのです

 

落ち癖がつく可能性がある

これはあまり目立たないことですが、結構大事なことだと個人的に思っています。

 

めだか
めだか

みなさんがテスト、部活何かに取り組んでいるとして、失敗が重なったとき気持ちがネガティブになることがあると思います

どうせ自分なんて…、そんな自信のないような状態は表情・態度・言葉にも影響します

自分を信じることができず、一歩引いてしまったことも自分自身何度も経験してきました

 

そういった状態では受かるものも受からなくなりますし、負のスパイラルに入って就職活動自体が嫌になっていきます。

どんなに立派な言葉を並べても、話している自分自身が信じられないなら、誰も自分を信じてくれません。

価値観が真に分からないから働けたとしても続かない

そして個人の意見として、手当たり次第受けて受かってしまうような水族館で長く続けるのはとてもじゃないと難しいと思っています。

水族館がどのような理念・価値観でやっているかを知らないと、館の方向性と自分がイメージしていた仕事や自分のやりたいこととのギャップで飼育員が嫌になるなんてこともあります。

あと、求人の意図に通ずるものがありますが、「誰でも歓迎」など採用側がどういった人材が欲しいのかが求人票を見ても不透明な所は正直な話、人が定着しない理由(欠員補充が多い)がある館です。

  • 業務がものすごく激務
  • 職場に問題(パワハラなど)がある
  • 立地がすこぶる悪い(外出が家と職場とスーパーの往復だけ)

 

めだか
めだか

まぁ、3つ目はうちの水族館にも当てはまることなんですが…笑

後者に関しては採用側である水族館もどういった経緯でどういった人材を募集しているのかを館によっては伝える努力を怠っている場合もあるので改善の必要のある問題だと思っています

 

予め本命を数館決め準備をする

ではここまで解説して、限られた就職活動時間をどう扱えばいいのか?大学時代、自分の本命水族館に就職できた同期生の成功例を基に解説していきます。

 

めだか
めだか

ずばり、「予め本命を数館に狙いを決めて特化した準備をする」です

ポイントは今回の話のキモである「本命への準備」「本番への慣れ」です

当時しっかり考えていた同期生はほんとすごいです

 

本命水族館に就職した同期生がやっていたことの共通点

【就活前】

  • 自分が飼育員としてどんな風に働きたいか向き合う
  • 本命の水族館を入念に調べる
  • インターンやアルバイトに参加する
  • 飼育員と会えるイベントに参加し情報を得る
  • 必要な資格や知識・経験を学ぶ
  • 実績を残しておく
  • 対策を先輩やOB・OG、教授と相談する
  • 面接練習やESの校閲をする

【就活期間】

  • 本命の水族館の募集に目を巡らせつつ、備える
  • 面接や試験になれるために数社にエントリーする(一般企業や他水族館など)
  • 内定のセーフティを確保する
  • 本命の水族館の募集が出たら準備した成果をぶつける

 

めだか
めだか

文章にしてみると結構当たり前のことに見えますが、本番前までに準備するというのはしっかりとした目的と、準備するための時間とお金、労力がかかります

 

これらの準備の根幹にあるのはやはり「飼育員としてどう働くのか」を具体的に想像できているかどうかだと思います。

イメージの解像度が高ければ高いほど、より自分事として主体的に物事に取り組むことができます。

募集が出た水族館が分かってから調べる学生とは普段の意識・考え方が違います。

そして、準備したものをいかんなく発揮するために、就職活動になれるために、数社練習として受けていたりしました。

 

めだか
めだか

水族館や他会社の中には「うち以外に内定を取っているとこある?」とか「滑り止め内定はダメですよ?」とオワハラプレッシャーをかけられる場合もあります

採用側からすれば、内定出していたのに途中で辞退されてるのは手間やコスト的にも嫌なこともすごい分かります、、、笑

しかし、みなさんの人生ですからそこまで気にしなくて大丈夫です!

鼻ほじりながら「あっそうすね」とでも答えておきましょう(悪い例)

 

準備が大変そうに見えて「自分が飼育員としてどう働きたいのか」という自分事の目的さえあれば、それに伴った準備も苦ではないと思います。

とはいえ、それは管理人や就職できた同期生が働けているから言える結果論と言われれば否定できません。

 

いくら考えても分かりません…

 

そう思う方も無理はありません。

実際にやってもいないことを想像できる方が変態なのです(誉め言葉)。

働いてみたからこそ、務める水族館の良さが理解できたり、自分がどのような飼育員になりたいのかという方向性が分かるという意見も一理あります。

 

めだか
めだか

ですので、そんな方におすすめしたいのは一緒に働きたいと思える飼育員さんを探すことです

こんな飼育員さんになりたい!というのも立派な飼育員像だと思います

また、尊敬できる人と一緒に働けるかどうかで仕事に対する理解度や充実感に大きく関わってきます

このブログに行きついた時点で十分変態の才能をもつ皆さんだと思いますので、あせらず一歩ずつ飼育員の夢に進んでもらえればと思います!

 

これまで解説してきた就活シリーズも残すところあと一回で一区切りです。

一度で理解するのはなかなか難しいと思うので、繰り返し読んでいただいて自分なりの答えを見つけてもらえればうれしいです!

 

今回は以上です!

 

めだか
めだか

この記事を読んだことでより水族館に詳しくなりましたね!

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本日はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

またのご来館をお待ちしております!

 

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めだか
地方の水族館飼育員(見習い)です お金のない小さな水族館でも楽しい、学べる、また来たいと言われる場所にすることが飼育員としての目標です ・自身の文章力、伝え方の向上 ・水族館、飼育員について知りたい方 のためにブログを書いてます 自分の作った展示をお客さんが楽しそうに見ているのを物陰から見守るのが生きがいです
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